953編公開中。 今を映す手鏡のように
2016.2.11
『結婚の生態』1941年(昭和16年)(1)
「石川達三の小説『結婚の生態』から、良き結婚生活精神の建設を新たな物語に描いてー」という文章が、冒頭でスクリーンに映し出される。原作は当時のベストセラーだったという。若い優秀な新聞記者がひとりの女性と知り合い、結婚して結…
2016.2.10
思い出すのはアメリカ式朝ごはん
『アメリカン・フード(アメリカの食べもの)は、どんなふうでしょうか、ちょっと見てみましょう』というタイトルの、全四十四ページの本を、ぼくは手に入れた。みじかい解説文を読みながら、その文章にそえてある数多くの写真をはじめか…
2016.2.9
ピーナツ・バターで始める朝
 ピーナツ・バターとの久しぶりの再会をいま僕は楽しんでいる。10年ぶり以上、15年くらいにはなるかもしれない。しかし20年にはなっていない。などと言いながら、10年や20年、あっと言う間だ。  うれしい再会だから、なかに…
2016.2.8
オートミールの朝食
 子供のころ、朝食にオートミールをよく食べさせられた。ぼくが子供のころには、日本のどこをさがしてもオートミールなんてなかったのだが、いまではたいていのスーパーで売っている。  ドロドロのおかゆのように出来あがった熱いのを…
2016.2.7
創意と工夫との結果による、まったく新しいもの
 クエイカー・オーツの、あの帽子をかむった血色のいいおじさんが何人もずらっとそろって、オートミールの棚からぼくを見ている。このおじさんも昔はいかにも昔ふうだったのに、いまではスマートにデザインされたロゴのようになっている…
2016.2.6
トーストにベーコン・アンド・エッグス、そして紅茶
 トーストにベーコン・アンド・エッグス、オレンジ・ジュースと熱い紅茶、そして日本ではふつうクレソンと呼ばれている草をひとつかみ。こんな朝食も悪くない。ぼくは好きだ。非常にしばしば、朝の8時ごろ、こんな朝食をたべる。  ま…
2016.2.5
少年食物誌
 瀬戸内海に面した小さな港から内陸にむかって、一本の川がのびていた。港から入江に入りこみ、山陽本線の鉄橋をくぐると、その川の両側は石垣のスロープになり、スロープの上には漁村とも農村ともつかない不思議なたたずまいで、瀬戸内…
2016.2.4
自然から遠く離れて
 明治時代までの日本人は自然とともにあった。あらゆるかたちの自然を信頼し、必要にして充分に畏れ、自然のなかに自分たちが見つけることの出来るさまざまな恵みに寄り添い、それらと静かに共生し、美しい緊張関係のなかにすべての人が…
2016.2.3
少年とラジオ
 1951年にはぼくは子供なのにラジオを5台くらい持っていた。アメリカ製のテーブル・ラジオあるいはポータブル・ラジオだ。ゼニスとかモトローラ、アドミラル、それにジェネラル・エレクトリックといったブランドのラジオだ。もちろ…
2016.2.1
長期低迷経済の丸飲み
 二〇〇三年の四月から八月にかけて、日本における首相の支持率は五十パーセント前後を推移した。支持した人たちがあげた主な理由は、言葉の歯切れが良い、人柄が良さそう、金銭や女性に関して清潔そう、といったものだった。このような…