948編公開中。 今を映す手鏡のように
エッセイ・コレクション の一覧
2017.2.14
愛と栄光のための戦い
 ロバート・B・パーカーの『愛と栄光』(邦訳はハヤカワ文庫『愛と名誉のために』)という小説をぼくは面白く読んだ。ロバート・B・パーカーが書く私立探偵スペンサーのシリーズは日本でも好評だが、この『愛と栄光』は、パーカーにと…
2017.2.9
我々は連合してここに存続する、と一羽の鳥が言う
 国のエンブレムとして正式に議会が制定したものがアメリカにはあり、それはザ・グレイト・シールと呼ばれている。シールと言っても、台紙からはがしてぺたんと見るあのシールではなく、印形とでも言えばいいのだろうか、オフィシャルな…
2017.2.7
カウボーイ・カントリーを夢に見ながら
 人は一生のあいだにいろんな場所を体験する。生まれ育ったところ以外の場所は、旅行で体験することが多い。仕事その他の都合で思いもかけなかったところに移り住む場合も、頻繁にある。  直接の体験以外に、間接的なかたちで、自分の…
2017.2.4
エドワード・ホッパーが描いたアメリカの光
 エドワード・ホッパーの画集が欲しいと、もう何年もまえから、ぼくは思っていた。ペーパーバウンドの小型の本でいいから、できるだけたくさんホッパーの絵が収録してあり、彼の絵および彼についてのきちんとした評論ないしは解説がつい…
2017.2.3
アメリカのまんなかにダイナーがあった
「ダイナーというものがどんなふうに素晴らしいか、その一例をあげるなら、ダイナーとはいったいなにであるかの説明をいっさい必要とせず、ダイナーというものを誰にでもたちどころに理解してもらえる点だ」  日本語にするとすこし長く…
2017.2.1
岩波写真文庫が切り取ったモノクロームのアメリカ
 昔、といってもそれほど昔ではないのだが、岩波写真文庫という文庫のシリーズがあった。発行していたのは、岩波書店だ。  創刊されたのは一九五〇年くらいではないだろうか。およそ考えうるありとあらゆるテーマをモノクロームの写真…
2017.1.31
日常の現実にかまけていると本を読む時間はどこにもない
■片岡さんは多忙な人だと思うのですが、本を読む時間は、どうやって作るのですか。  面白い本というものは、まちがいなく面白いのです。自分で面白い本をみつけてきてそれを自分で読むことの楽しさを、ぼくはごく幼い頃に発見してます…
2017.1.26
彼女は『ラスト・ショー』の町に生きる
『ラスト・ショー』という映画があったのを覚えているだろうか。ピーター・ボグダノヴィッチ監督がつくった白黒スタンダード画面のアメリカ映画だ。  封切り公開されてからもうかなりの期間がたっているが、観た人たちの心には深い印象…