884編公開中。 今を映す手鏡のように
2004年 の一覧
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2016.3.21
「時代」は「自分」にまかせろ
 もはや数十年前のことになるけれど、あるときあるところに僕は生まれた。そのときそこに生まれた、と言ってもいい。具体的に言いたくなくてこう言っているのではなく、「時代」のなかには生まれていない、ということを言いたいからだ。…
2016.3.20
自分とはなにか
 自分とは、生まれてから現在まで生きてきた、そしていまもこうして生きているこの個体である、という言いかたは、確かに事実の一面を言いあらわしている。では、その個体は、いま、なになのか。こういう質問にはどう答えればいいのか。…
2016.3.19
自分らしさを仕事にする
 なんらかの仕事をし、それに対する報酬を金銭で受け取り、その金銭で自分の生活の全域を維持させていく、というもっとも一般的な意味での仕事を、この僕といえどもおこなっている。おこなっているどころではない、のべつまくなしにびっ…
2016.3.13
日は暮れた、道はどこ
 ある民間の企業が、日本全国の中学生を対象に、勉強に関してアンケート調査をした。その結果わかったことには、驚愕をとおり越して戦慄を覚える。この国はもう終わった、という性質の戦慄だ。自分の勉強方法は、とにかく暗記してしまう…
2016.3.12
「わからない」と答える人たち
 アメリカとイギリスがイラクに対しておこなう戦争を、日本が支持することについてどう思うかというアンケート調査に、「わからない」と答えた人たちの数が半数を越えていた。やっかいな問題であることは確かだが、いくら考えてもわから…
2016.3.10
あのときの日本といまのこの日本
 もっとも効果的な戦いかたは、日本軍の本土である日本を直接に爆撃することではないか。日本を相手におこなっていた戦争の初期に、アメリカはこう思った。アイディアがひとつ、閃いたわけだ。そしてそれは、単なる優れたアイディアでは…
2016.2.4
自然から遠く離れて
 明治時代までの日本人は自然とともにあった。あらゆるかたちの自然を信頼し、必要にして充分に畏れ、自然のなかに自分たちが見つけることの出来るさまざまな恵みに寄り添い、それらと静かに共生し、美しい緊張関係のなかにすべての人が…
2016.2.1
長期低迷経済の丸飲み
 二〇〇三年の四月から八月にかけて、日本における首相の支持率は五十パーセント前後を推移した。支持した人たちがあげた主な理由は、言葉の歯切れが良い、人柄が良さそう、金銭や女性に関して清潔そう、といったものだった。このような…
2016.1.30
お詫び申し上げる人
 走行中の大型トラックからタイアがはずれ、通行人を直撃して死亡事故となった、という出来事から事態は展開し、設計不良、時間切れで走行実験をしないままに製造、他にもおなじような事故がいくつもあった、そうしたことに関する情報の…
2016.1.23
物価とはなにか
 物価が総体的に下がっている、という説は疑ってみる必要がある。なにかの統計にあらわれた数字だけを見ているとそう思える、というだけのことではないか。単体として価格が下がったものは確かにある。中国、東南アジア、南アメリカ、東…
2016.1.17
過去とはつながっていたほうがいい
 信濃町の慶應病院で生まれた僕は、何日かあとにそこから自宅へと連れ帰られた。自宅へはそのとき初めていったのだから、帰った、という言いかたは当てはまらないようにも思うが、そんなことはどうでもいいだろう。この自宅とその周辺で…
2016.1.16
めだかと空と貨物列車
 戦後すぐの十年ほどの期間を、幼児の段階を脱した子供として僕は過ごした。元気に遊んでいればそれでいい、という日々だった。瀬戸内の海と、それに向き合うおだやかな中国山脈の山裾が遊び場の中心だった。少しだけだが野もあった。爆…
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