884編公開中。 今を映す手鏡のように
写真 の一覧
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2016.6.22
シャッター・ボタンの色が、なんとも言えず好ましい
 グラス・ファイバーで補強したマクロロンという材料で作ったボディだそうだ。レンズは、2.8のF=35ミリだ。ボディの横幅は10センチ、高さが6センチ、そして厚みは3センチという、可愛らしいサイズだ。レンズは沈胴式だから、…
2016.6.14
虚構のなかを生きる
 写真機を持って東京のあちこちを歩いているとき、僕は歩くことと考えることしかしていない。だからそのときの僕は人生時間のただなかにある。僕は人生時間と一体化している。そしてその僕は、これは写真に撮っておきたい、と思う光景を…
2016.6.13
写真を撮っておけばよかった
 過去は巨大な教訓だ。偉大な反省材料だ。教訓も反省も、僕の過去のなかにすら、おそらく無数に存在している。過去は文字どおり、とっくに過ぎ去った時間なのだ。戻ってはこない。しかしその過去のなかにあり続ける教訓や反省材料は、こ…
2016.6.10
ジン・ボ・チョへの道
 都営新宿線の地下鉄で新宿から神保町まで、二百十円でいくことが出来る。三百八十円というようなときがくれば、そのとき多くの人々は、かつて二百十円だったことを忘れている。なにかの折りに昔の料金を知って、その安さに人々は驚くの…
2016.5.4
オードリーの記憶
 アメリカの『ヴォーグ』の一九九三年四月号を見ていたら、オードリー・ヘップバーンについての記事があった。亡くなった彼女の追悼の記事だ。さすがにと言うべきか、あるいは当然のことでありすぎるからいまさら言うまでもないことか、…
2016.3.27
写真
 今日は日曜日だ。早朝の六時に起きた。明日は朝の六時に起きようときめて、昨夜は早くに寝た。起きたら、すでに雨が降っていた。春の、やさしくて静かな雨だ。  朝食のあと、香りの強いコーヒーを飲みながら、深くひさしの張り出し…
2016.2.19
それも姉が教えてくれた
 姉について僕が最初に聞かされたのは、父親からだ。僕はそのとき九歳だった。「カリフォルニアから姉が来て、しばらく日本に滞在する」と、父親は言った。単に姉とだけ言ったところに、彼らしさが本当に彼らしくあらわれていることに、…
2016.2.18
壁面とマネキンの街を歩く
「今回はふたりで別々にテーマを持って、おなじ街のなかでともに撮影するというセッションをしました。僕のテーマはマネキンです。一回のセッションでは数多く撮ることは出来ないので、最近のものにストックのなかから選んで加えたもの八…
2016.2.17
時間はここでもまっすぐに突っ走った
「今日、秋のよく晴れた日、僕ともうひとりの僕は、都内のJR駅で午前中に待ち合わせをし、ふたりで写真を撮って歩き、午後3時30分のいま、新宿のホテルのコーヒー・ショップで、アメリカン・クラブハウス・サンドイッチを食べてコー…
2016.2.16
この貧しい街の歌を聴いたかい
「きみが言っているジャパニーズ・スタイルというものが、わかってきたよ。僕が写真を撮るときには、風景にしろ人物にしろ風物にしろ、とにかくその場所の土地がらと言うか、そこに固有の物や人のありかた、感触、雰囲気、空気感などを狙…
2016.2.15
ジャパニーズ・スタイルを撮ってみましょう
「アメリカで刊行されていて、日本でも買えるのですが、絵葉書の本というものがあるのです。何枚かの絵葉書を一冊に綴じたもので、テーマ別になっています。マティスやピカソたちの有名な絵画からはじまって、子猫の写真からジェームズ・…
2016.1.18
マンハッタンの10番通りと14番通り
 自分にとっていちばん好きな場所はニューヨーク、特にマンハッタンだ、といつも言っていたアメリカ人の友人の持論は、ニューヨークはアメリカのなかの独立国だ、というのだった。  どんな人のどのような視点や興味からニューヨークを…
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