700編以上公開中。 今を映す手鏡のように
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2018.6.4
映画には「消えた東京」が残っている
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〈書評〉宮崎祐治著『東京映画地図』  ひとりの読者として見当をつけるなら、1500本くらいだろうか。これだけの数の日本映画のなかに、東京でロケーション撮影された場面を見つけ出し、短い文章とイラストレーションによって描いた…
2018.6.1
ふたとおりの恐怖がやがてひとつになる
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〈書評〉東京大空襲・戦災資料センター監修 山辺昌彦・井上祐子編『東京復興写真集 1945~46 文化社がみた焼跡からの再起』  アメリカ軍による日本全土への空爆が激しさを増していた1944年の秋に僕は東京を逃れて祖父の家…
2018.5.30
知らなかった東京が浮かび出てくる
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〈書評〉佐藤洋一著『米軍が見た東京1945秋 終わりの風景、はじまりの風景』  昭和20年、1945年。8月にはアメリカ軍は広島と長崎に原爆を投下した。それ以前から日本全土への空爆は熾烈をきわめた。攻撃作戦を完遂するにあ…
2018.5.28
読まなくても本質に触れた気持ち
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〈書評〉岸本佐知子、三浦しをん、吉田篤弘、吉田浩美著『「罪と罰」を読まない』  ドストエフスキーの『罪と罰』と言えばつうじた時代がかつて日本にあった。いまではつうじないだろう。なんですかそれ、と訊かれてそれで終わりだ。た…
2018.5.25
巨匠と名優の軌跡の合流を読む幸せ
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〈書評〉グレン・フランクル著 高見浩訳『捜索者 西部劇の金字塔とアメリカ神話の創生』 『捜索者』という題名のこのノンフィクションを読んでいく読者が次々に体験する発見は、『捜索者』というおなじ題名のアメリカ映画に向けて、す…
2018.5.23
姿を隠したままの存在に気づこう
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〈書評〉朝日新聞出版編『復刻アサヒグラフ昭和二十年 日本の一番長い年』  とっくに姿を消していまはもうない『アサヒグラフ』は、1923年、大正12年に、驚くべきことに無休の日刊タブロイドとして、創刊された。多くの写真に説…
2018.5.21
自己啓発本が前提としているもの
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〈書評〉牧野智和著『日常に侵入する自己啓発 生き方・手帳術・片づけ』  講演や講習会、セミナー、ワークショップなどを経由してではなく、書店で販売されている書籍をとおして指南される、自己啓発について考察した本書は、いろんな…
2018.5.18
ポテトでアメリカ文化が手に入る幸福
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〈書評〉マーナ・デイヴィス著 伊丹十三訳『ポテト・ブック』復刊版  ポテトの原産地はペルーだ。南米にあった独自の文化に侵略したスペイン人たちによって持ち帰られ、スペイン、アイルランド、プロシヤ、イングランド、スコットラン…
2018.5.16
報道だからこそいまも魅力を失っていない
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〈書評〉木村伊兵衛著『木村伊兵衛のパリ ポケット版』  パリのパリらしさをよく知っている日本女性に、本書『木村伊兵衛のパリ』を見てもらった。彼女は木村伊兵衛の名を知らないわけではない。彼が撮影した日本の職人や戦前の東京の…
2018.5.14
一万年前から続く猫と人間の関係を喜ぶ
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〈書評〉山根明弘著『ねこの秘密』 「実は、ねこという動物は、人類が誕生した時点では、地球上には存在していませんでした。ねこは人間が時間をかけてつくりだした、犬や豚、牛や鶏と同じ『家畜』のひとつです。犬はオオカミの仲間から…
2018.5.11
もはや社会そのものが機能しなくなるのか
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〈書評〉スーザン・ジョージ著 荒井雅子訳『金持ちが確実に世界を支配する方法』  規制緩和、という四文字言葉を目にし耳にして、すでに久しい。二十年にはなるだろうか。この二十年といえば、日本では失われた二十年であり、規制緩和…
2018.5.9
名曲を生み出したスリルに満ちた共同作業
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〈書評〉佐藤剛著『「黄昏のビギン」の物語』 『黄昏のビギン』という歌謡曲は一九五九年、昭和三十四年、水原弘の二枚目のシングル盤レコード『黒い落葉』のB面として発売されたものだ。『黒い落葉』は一枚目の『黒い花びら』のような…
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