972編公開中。 今を映す手鏡のように
2004年 の一覧
2017.4.14
縦書きか横書きか
縦書き
 メモや下書きを書くとき、僕は横書きしている。いつ頃からそうだったのか、もはや自分にもわからないほどのずっと以前から、メモや下書きのようなものすべてを、僕は横書きにしてきた。あらゆる文章を横書きするわけではない。メモや下…
2017.4.10
ガールたちの戦後史
縦書き
 ガールという言葉は、それ単独では、日本語として定着していない。日本におけるガールの始まりはモダン・ガールだと思うが、たとえばこの例のように、なにか別の言葉と結びついて、ガールは日本語のなかに組み込まれてきた。このモダン…
2017.4.9
一九五七年の春をさまよう
 知らない町を歩いていたら古書店があった。入ってみた。古書と呼び得る本と最近の本とが、半半にある店だった。よく探せば買いたい本は何冊かあるだろう。壁に沿った棚の前には平台があり、雑誌が積み上げられてならんでいた。そのいち…
2017.3.22
性悪説でいこうか
 監視カメラの設置される場所が急速に増えている。集合住宅のエレヴェーターとその周辺、商店街や歓楽街のあちこち、ATM、コンビニ、駅や空港、駐車場など、それぞれの管理者が、そこを利用する人たちの安全や安心、あるいは防犯のた…
2017.3.14
「と思います」をめぐって
縦書き
「私は作家になりたいと思います」という言いかたのなかにある、「と思います」の部分は、少しは日本語がわかるという段階の英語世界の人たちには、なかなか理解しにくいようだ。作家になりたい、ということを思うとは、どういうことなの…
2017.3.13
体に悪い日本語
縦書き
 体に悪い食べ物、というものは確かにあるようだ。ごく普通の食べ物だと思われていて、多くの人が日常的に食べているけれど、そのまま食べ続けるとやがて体のあちこちの機能を損なう、という性質の食べ物だ。このような食べ物を中軸のひ…
2017.2.13
「国際社会の平和と繁栄」とは
ー2004年1月26日*ー 「まえがき」参照  フセイン大統領は拘束された。フセイン政権は倒れた、と言っていい。この政権が復活することは、もはや二度とない。しかしおなじような性質の政権が、やがてイラクに生まれる可能性は、…
2017.2.12
禁止することの快感
ー2004年4月5日*ー 「まえがき」参照  ヴィザなしでアメリカに入国し、九十日までは滞在することの出来る短期の旅行者に対しても、指紋の押捺と顔写真の撮影が強制されることになった。入国管理のゲートで両手の人さし指を左手…
2017.2.10
日本の主権のなかにあるアメリカ
縦書き
ー2003年10月31日*ー 「まえがき」参照  イラクの復興を支援するための資金の一部として、日本がアメリカから拠出を求められる金額が、一兆円はいくだろう、いやもっとだ、などと話題になったのは、二〇〇三年の九月から十月…
2016.12.29
「思いやり」予算の英訳
ー2004年2月7日ー *ページ末「まえがき」参照  思いやり予算、という言葉がある。日本国内に米軍基地を大規模に維持することにかかわる多額な経費を負担するため、日本政府がさまざまに供出する膨大な額の予算のことだ。この言…
2016.12.28
半世紀を越えてさぼったこと
ー2004年3月14日ー *ページ末「まえがき」参照  日本にとって戦後とは、冷戦が続いていた期間だったようだ。冷戦が終わったあとは次の段階の時代に入ったのだが、日本は気づかないままここまで来た。戦後ずっと、日本はアメリ…
2016.12.22
死語と遊ぶひととき
 あるひとつの事柄が過去のものとなって身辺から消え去り、その結果としてその事柄に言及されることはめったにない、という状態になったとき、その事柄を言いあらわす言葉は死語となる。廃語とも言われる。時間が単に経過するだけで、多…