884編公開中。 今を映す手鏡のように
写真 の一覧
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2017.3.4
写真の学校に学んだなら
「東京ディズニーランドからもっとも遠い景色を撮って提出しなさい」という課題を写真学生として僕が教授からもらったなら、僕はおそらくこのページにあるような景色を撮って提出するだろう。 夢。幻。幻想。噓。虚構。フィクション。フ…
2017.3.3
ただひとり東京と向き合う
 どちらの光景のなかにもブロック塀がある。ブロック塀とそれに沿った道。写真に撮られた具体物が類似していることを根拠に、このふたつの写真はよく似ている、と判定することはたやすく可能だ。もっと似ているのは、左右ふたつの光景を…
2017.2.7
カウボーイ・カントリーを夢に見ながら
 人は一生のあいだにいろんな場所を体験する。生まれ育ったところ以外の場所は、旅行で体験することが多い。仕事その他の都合で思いもかけなかったところに移り住む場合も、頻繁にある。  直接の体験以外に、間接的なかたちで、自分の…
2017.2.1
岩波写真文庫が切り取ったモノクロームのアメリカ
 昔、といってもそれほど昔ではないのだが、岩波写真文庫という文庫のシリーズがあった。発行していたのは、岩波書店だ。  創刊されたのは一九五〇年くらいではないだろうか。およそ考えうるありとあらゆるテーマをモノクロームの写真…
2017.1.5
どこにもないハワイへの行きかた
 ハワイが島ではなくなっていく、とぼくが、ある日、自覚する。その自覚を土台として、センチメンタルな感情のたかまりが、おこってくる。まだ島としての香りや感情の残っている部分を、なくなってしまわないうちに、まるで落葉をひろい…
2016.12.10
だから三歳児は泣いた
縦書き
 二十五歳のとき、僕は自分の写真をすべて捨ててしまった。ゼロ歳から二十五歳までのあいだに、僕の手もとにいつのまにか蓄積した写真、たとえば誕生日に撮った写真やどこかへ旅行したときの記念写真、親戚の人や友人たちが、なにかのと…
2016.12.9
戦争は、写真うつりがいい
縦書き
『アメリカ海軍の戦争写真』というタイトルの写真集を、僕はいま見ている。《真珠湾から東京湾まで》と、サブ・タイトルがついている。ジャケットに使ってある写真は、バンカー・ヒルという名前のアメリカ海軍の航空母艦が、一九四五年五…
2016.10.25
個人的な絵葉書における、写真と民主主義の関係
『燃える大平原と紙でつくった月』のような本は、たっぷりと時間があるときには、ほんとにいいものだ。この本のなかには一九〇〇年から一九二〇年にかけてのアメリカ各地で作られて使用された絵葉書が二百ページちかい分量のなかに、どっ…
2016.10.24
しかし、アメリカには、貧乏もよく似合う
 いま世界でいちばん豊かな国はアメリカだと、多くの人が思っている。いちばん強くて、いちばん豊かで、あらゆる面で世界をリードしているのはアメリカだと、たいへんに多くの人たちが、すんなりと思っている。アメリカぜんたいが、面白…
2016.10.23
表現された秋、という荒野を歩いてみた
 いつから秋なのだろうか。秋はいつから、始まるのか。  俳句歳時記を、僕は見てみた。  「立秋(多くは8月8日)から立冬(多くは11月8日)の前日までが秋になる」  とあっさり書いてあった。  ついでに俳句歳時記のあちら…
2016.8.1
今日は海岸で雲を見る
 目が覚めてベッドを出る。窓を開く。外を見る。そのとたん、よし、今日は雲を見よう、と決定する日が、ひと月のうちに一度はかならずある。雲を見ること。それは僕の趣味のひとつだ。  僕の好みの雲が出ている日は、体験によって正確…
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