882編公開中。 今を映す手鏡のように
言葉 の一覧
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2017.3.14
「と思います」をめぐって
「私は作家になりたいと思います」という言いかたのなかにある、「と思います」の部分は、少しは日本語がわかるという段階の英語世界の人たちには、なかなか理解しにくいようだ。作家になりたい、ということを思うとは、どういうことなの…
2017.3.13
体に悪い日本語
 体に悪い食べ物、というものは確かにあるようだ。ごく普通の食べ物だと思われていて、多くの人が日常的に食べているけれど、そのまま食べ続けるとやがて体のあちこちの機能を損なう、という性質の食べ物だ。このような食べ物を中軸のひ…
2017.1.30
英語で読むとよくわかる日本
 日本に関する多くのことについて、僕は英語をとおして学んだ。英語をとおしてとは、抽象化して、と言いかえてもいい。そしてさらに、抽象化してとは、余計な邪魔ものなしに、と言いかえることが出来る。  たとえば『源氏物語』に関し…
2016.12.31
「真珠湾」よりも大切なこと
いま必要なのは“言葉の関係”に入ること  ハワイのオアフ島、真珠湾のアメリカ軍基地を、日本軍が奇襲攻撃して太平洋戦争がはじまった日から、五十年が経過しようとしている。真珠湾攻撃の五十周年記念だ。これを機会に、アメリカでは…
2016.12.26
基本英単語について
縦書き
 太平洋戦争中の日本が、アメリカによる日本の本土への爆撃を初めて体験したのは、一九四二年四月十八日のことだった。真珠湾攻撃から半年後だ。  航空母艦に爆撃機を積んで日本へ接近し、飛行甲板から爆撃機を飛び立たせて東京を爆撃…
2016.12.22
死語と遊ぶひととき
 あるひとつの事柄が過去のものとなって身辺から消え去り、その結果としてその事柄に言及されることはめったにない、という状態になったとき、その事柄を言いあらわす言葉は死語となる。廃語とも言われる。時間が単に経過するだけで、多…
2016.12.12
「理解」などするからいけない
 日本では英語の勉強は中学からはじまることになっている。しかしそれ以前から、一見したところ単純な単語なら、すでにいくつも知っているのが普通だ。「犬」は dog、「本」は book、そして dog は「犬」、book は「…
2016.11.26
日本語のお勉強
 ぼくのアメリカ人の友だちのひとりが、いま日本語を勉強している。ときたまぼくが辞書がわりになったり、先生役をつとめたりする。日本語を外国語として勉強している人の、その勉強ぶりを目のあたりに見るのは、きわめて面白い体験だ。…
2016.11.21
日本語が消えていく
 戦後から現在までの六十年近い期間のなかを、日本は五年きざみで激変を繰り返してきた。人も社会も五年ごとに、それまでとは質もかたちもメカニズムも、まるで異なる別のものへと転変していった。焼け跡からの復興、高度成長、バブル、…
2016.11.19
静止と列挙と固い枠
 日本語の文章は、それがどれほど複雑なかたちのものであっても、核心に向けて削り込んでいくと、最終的には「—は—である」という構造にまで還元することが出来るという説を僕はかつてなにかの本で読んだ。僕…
2016.11.18
こうして覚えた日本語
 漢字の口(くち)という字は、子供の僕にとっては、ひとつの小さな四角だった。四角い一区画、つまりワン・ブロックだ。この認識は片仮名のロ(ろ)に対しても、まったくおなじようにあてはまった。この口というワン・ブロックのまんな…
2016.10.26
自分のことをワシと呼んだか
 四歳から十二歳までを、僕は瀬戸内で過ごした。山口県の岩国と、広島県の呉というところに、ほぼ四年ずつ。どちらの地方の言葉も、自分は地元の人たちとおなじように使えたし使っていたはずだと、長いあいだ僕は思ってきた。  岩国の…
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