882編公開中。 今を映す手鏡のように
片岡義男エッセイ・コレクション『なぜ写真集が好きか』 の一覧
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2016.8.29
イングリッド・バーグマンの写真集を逆に見ながら
 イングリッド・バーグマンの写真集を、かなり時間をかけていま僕は見たところだ。この一冊の写真集のなかに、イングリッドの写真が、モノクロームによって九十七点収録してある。かつての映画スターたちをスタジオで撮影したポートレー…
2016.6.17
ジェームズ・ディーンには雨の日が似合う
■ さまざまな本について、再び話を聞きたいですね。あれや、これや、きわめてランダムに。たとえば、写真集とか*。  しばらくまえに『ヴォーグ』の書評で見てすぐに買ったのですが、『性的依存関係のバラッド』というタイトルの写真…
2016.6.8
風に吹かれて謎になる
 僕はジョルジョ・デ・キリコの絵がたいへんに好きだ。彼の人物画や静物画にはほとんどなにも感じないけれど、謎に満ちた抽象的な数多くの絵は、いくら見ても飽きることがない。  謎と言えば、彼の絵のなかで僕にとって最大の謎は、塔…
2016.6.6
雨が、ぼくにオードリー・フラックの画集を開かせた
 窓の外にいま午後がある。その午後は、いっぱいに雨を持っている。梅雨の雨だ。今年は、長くて冷たい梅雨だという。なるほど、いまはたしかに肌寒い。  雨を見ながら、ふと考えた。雨は不思議だ。  もしいま雨が降っていなかったな…
2016.6.1
マリリン・モンローの唇が、いまも語ること
 イーヴ・アーノルドの写真集『マリリン・モンロー』のサブタイトルは、「アン・アプリーシエイション」という。このサブ・タイトルは、うれしい。メモワールでもなく、未公開写真集でもなく「アン・アプリーシエイション」なのだ。なぜ…
2016.1.18
マンハッタンの10番通りと14番通り
 自分にとっていちばん好きな場所はニューヨーク、特にマンハッタンだ、といつも言っていたアメリカ人の友人の持論は、ニューヨークはアメリカのなかの独立国だ、というのだった。  どんな人のどのような視点や興味からニューヨークを…
2015.11.13
アメリカの心がうたう歌が聞こえる
 『アーサー・ロススタインによる、写真に写しとられた1930年から1980年までのアメリカ』という1冊の写真集には、ブラック・アンド・ホワイトによる90点の写真がおさめてある。タイトルにあるとおり、この90点の写真は、す…
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