902編公開中。 今を映す手鏡のように
書評 の一覧
1 2
2017.1.23
素敵な女性作家たち(1)
■このジャンルの本ならいつでも読みたい、というような領域はありますか。お勧め、というか、この領域のなかならいつ読んでも面白い、というような。*  手近なところでとっさに思いつくのは、いまのアメリカの、女性の作家たちによる…
2017.1.21
一人称による過去形。しかし世界はいつのまにか現在。日系四世の女性の浮世。アメリカン・ドリームの外縁のいちばん外に近いあたり
 シンシア・カドハタの小説、『ザ・フローティング・ワールド』のタイトルは、浮いている世のなか、つまり浮世という日本語の、英語への直訳だ。そしてこの場合の浮世とは、一九五〇年代のアメリカに存在した、白人中産階級を中心とした…
2016.10.5
フラストレーションという負のエネルギーは、マイナスのものばかりを呼び集める。そして最後に小さな悲劇として結晶する
 二、三年前の夏、日本がいちばん暑いころ、僕はラッセル・バンクスの『コンティネンタル・ドリフト』(邦訳は早川書房『大陸漂流』)を読んだ。一週間ほどにわたって真夏のあちこちを移動しながら、その先々で読んでいった。読み終わっ…
2016.1.26
服は雄弁な言葉だ。気をつけて着こなそう
 エミリー・チョーというニューヨーク女性がリンダ・グローヴァーと共著でものした一九七八年の本『ルッキング・テリフィック』を、ついさっき、ぼくは読みおえた。  買ったブックストアのレシートが、はさんであった。ホノルルのウォ…
2015.11.24
アイラ・ウッドの『キチン・マン』はなぜ面白いか
 アイラ・ウッド『キチン・マン』 ■面白かったほうの本の話をうかがいましょうか*。  たとえば、アイラ・ウッドの『キチン・マン』ですね。はじめて聞く名前ですし、この小説は彼にとって最初の作品だそうです。劇作はたくさんおこ…
2015.10.30
フォルクスワーゲンを元気に生かしつづけておくには
『あなたのフォルクスワーゲンを生かしつづけておくにはどうすればいいか』という本が、なつかしい。《どんな馬鹿にでもひとつひとつ順を追って修理・メインテナンスできるように書いてあるマニュアル》と、サブタイトルがついている。と…
1 2