972編公開中。 今を映す手鏡のように
写真 の一覧
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2020.3.24
そのうしろに浅丘ルリ子が立っている
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 赤木圭一郎が日活に残した数少ない主演作のなかに、「拳銃無頼帖」という副題を持ったシリーズ作品が四作だけある。四作だけとは、彼の早すぎた死によって四作で終わったから、という意味だ。この四作のうち、最初の二作、『抜き射ちの…
2018.2.5
「フラッグス オブ アワファーザーズ」
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 日本軍の守備隊が守る硫黄島を奪取するため、グリーン・ビーチと自ら名づけた海岸にアメリカの海兵隊が上陸したのは、一九四五年一月十九日のことだった。そして三月十二日、二万二千名もの日本兵のほとんどを戦死させて、アメリカ軍は…
2018.1.3
ピア・アンジェリ、一九五三年
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『映画の友』の一九五三年九月号だ。透明なビニールにきっちりと包装され、古書店の棚に納まって確か千円だったと思う。活字びっしりで写真も多く、情報内容のたいそう豊富な様子は、表紙のいちばん上に英語でうたってある、「日本でもっ…
2017.12.29
キャデラックで見たこんな夢
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 キャデラックはアメリカが作った最高の乗用車だ。乗用車というものが、技術的にやるべきほとんどすべてのことを、キャデラックはやってきた。だから内容的にキャデラックは最高という範囲に入る。そしてステータスもまた、最高という範…
2017.12.11
ホーム・スイート・ホーム写真帳
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 一九六十年代なかばのアメリカで刊行された、ごく一般的な雑誌の広告ページから、ファミリーの写真を僕が写真機で複写したものが、ここにある。どのファミリーも現実のファミリーではなく、さまざまな製品の広告のために、プロのモデル…
2017.12.6
リタ・ヘイワースの足もと
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 リタ・ヘイワースがデビューしたのは一九三十年代のことだと思う。女優としての代表作、あるいは彼女の存在を決定づけた作品は、一九四六年の『ギルダ』だ。今回の写真のなかに、彼女の素晴らしい立ち姿の、上半身写真がある。僕がつけ…
2017.11.30
リアリズムが勝つに決まってる
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 アメリカ文化のあらゆる領域を貫く、もっとも重要な価値の中心軸はリアリズムだ。努力や才能、熱意や善意、創意独創、時の運や神の加護などだけでは、勝利は約束されない。最終的に勝ちをおさめるために欠かすことの不可能な方針は、リ…
2017.10.5
蒼くはない時にむかって
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『百恵』というタイトルの大きな写真集を、友人がただでくれた。この写真集について、みじかい文章を書いてくれるなら、ただであげるというのだ。ただはいいけれど、気に入らなければなにも書けないかもしれない、とぼくはこたえた。  …
2017.7.26
モノクロームはニューヨークの実力
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 アンドリアス・フェイニンガーが自ら編集した写真集『一九四〇年代のニューヨーク』は、ぼくにとっては一機の非常にすぐれた出来ばえのタイム・マシーンだ。一九四〇年代という時間はとっくに過ぎ去ってもうないし、現在のニューヨーク…
2017.7.25
イースト・サイドの、暑い日の午後の消火栓
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 それほど緊急の用事でもない、という感じでパトロール・カーがくる。歩道に寄ってそのパトロール・カーはとまり、サマータイム・ユニフォームを着た中年の警官がふたり、外に出てくる。ひとりは居心地悪そうにあたりを見まわし、レンチ…
2017.7.24
夏の陽ざしとモノクロームの街
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 白と黒、そしてその中間にある無限階調、つまりさまざまな灰色だけで出来ている街というものを、夏の光のなかで夢想するのは楽しいものだ。白黒のフィルムで撮影するなら、どこのどのような街も、モノクロームの街になる。しかしそれは…
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