895編公開中。 今を映す手鏡のように
『彼らと愉快に過ごす──僕の好きな道具について』 の一覧
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2017.2.6
バンダナは基本的本質そのもの、そして多用途の善
 バンダナという言葉は、ヒンズー語のバンドゥーヌからきているのだそうだ。バンドゥーヌは、木綿の生地を染めるときの、その染めかたを意味する言葉だ。  昔のカウボーイたちは、生地屋でバンダナを買っていた。巻いてある安い木綿の…
2017.1.15
自分だけの火で一杯の紅茶をいれてみる
 エスビットのポケット・クッカーは、ごく単純な構造の携帯用小型のコンロだ。熱くなっても危険や不都合のない平らなところに開いて置けば、それでコンロの出来あがりだ。上に乗せる器の底の面積に応じて、開く角度は調節出来る。  こ…
2017.1.14
寒くなるとセーターを着て羊になる人
 子供の頃も、そしていまも、ぼくはセーターがあまり好きではない。服を何枚も重ねて着るのが、そもそも嫌いだ。窮屈でかなわない。体は自由に動かず、心までひとつの位置や方向に固定されたような気持ちとなり、ほんとにいやだ。セータ…
2017.1.11
灰皿のなかに貿易風が入りこむ
 ハワイのある有名なホテルの、灰皿だ。ぼくは煙草を吸わないが、いくつかあるデスクのどれかの上に、いつもこの灰皿はのっている。この灰皿もまた、これ以上どこにも手の加えようのない、完全な完成品のひとつだ。写真で見ると大きいも…
2016.11.28
コパトーンの香りはあらゆる夏のすべての思い出
 コパトーンはセンチメンタルだ。夏の陽焼けは、秋の風とともに消えていく。容器のなかにおそらく半分はまだ残っているコパトーンは、メディシン・キャビネットのいちばん端に置かれて、自分の季節が過ぎ去るのを見守る。キャップにきざ…
2016.10.29
本は被写体としてかなり面白い
 わかりやすく言うなら、ぼくにとっての心の故郷が、象徴的にここにある。子供むきの本が五冊。どれもゴールデン・ブックの名で親しまれている、アメリカのウエスタン・パブリシング・カンパニーの本だ。アメリカで育った人で、ゴールデ…
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