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評論・エッセイ

リアル・マヨネーズの473ミリ・リットル

 ベストフーズのマヨネーズを久しぶりに買った。ガラスの瓶に入っている。瓶の胴体に紙のラベルが巻いてある。ラベルのデザインに用いてあるこのダーク・ブルーやこの黄色、そして赤と白などには充分に見覚えがある。キャップもダーク・ブルーだ。プラスティックに変わっているけれど、見覚えというものを僕が記憶のなかに作った頃には、このキャップは金属製だった。
 473ミリ・リットル。ワン・パイントだ。液体アウンス(オンス)だと16になる。日本の家庭の基準では、大きな瓶の範疇に入るのではないか。倍近い量が入っている瓶もある。多くの店で売って…

底本:『白いプラスティックのフォーク──食は自分を作ったか』NHK出版 2005年

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