片岡義男エッセイ365

2017.2.24
カートゥーンという素晴らしいものが、アメリカから消えてゆく
 カートゥーンという素晴らしいものが、ごくゆっくりではあるけれど、アメリカから消えていきつつあるようだ。カートゥーンという言葉を辞書で引くと、「マンガ」と出ている。一般にはひとコマのマンガのことだ。日本では、ワンカット・…
2017.2.23
記号を頼りに旅をはじめる
 ランド・マクナリーの道路地図だ。アメリカ合衆国を自動車で旅行するとき、この地図は欠かせない。旅行するたびに、あるいは、新しい版が出るたびに買っているから、すでに何十冊もたまっている。  人間が作ったハイウェイや町なども…
2017.2.22
ガーフィールドは、ただ単に猫であるだけでは、満足しない
 壁にとりつけたドア・ストップのそばに所在なげにすわっている猫は、ドアがいきなり勢いよく開いたときには、ドア・ストップとともに自らもドア・ストップになってしまう可能性が大きい。  ドアのうえに登ってそこにすわっている猫は…
2017.2.20
日常的な時間の停止した時空間。そのなかで自分を切り開き、なかにあるものを正直に直視する
 バーバラ・ラスキンの『ホット・フラッシェズ』という長編小説は、『ニューヨーク・タイムズ』のベストセラー・リストに、四か月連続して登場していたという。熱いフラッシュとは、閉経期の中年女性の多くが体験するという、耐えがたく…
2017.2.19
彼らが愛する女性たちの外観
ー 1 ー  『エスクワイア』のアメリカ版一九九一年八月号に、写真によるアメリカ女性のポートフォリオ、という記事があった。さまざまな写真家に依頼して撮ったアメリカ女性の写真二十六点が、三十ページにわたってならべてあるとい…
2017.2.18
三十日間で悲しみを克服する法
 できるだけニュートラルな視点や気持ちを持ってアメリカの町を歩いていると、これはまさにアメリカだなあとか、ほんとうにこれはアメリカ的だなあ、と思いつつかなりの感銘を受けてしまういろんなものが、目に入ってくる。場所がアメリ…
2017.2.17
女性ボディビルダーの魅力を支える、苦しみの個人史
 アメリカの女性ボディビルダーたちのヴィデオ・テープをぼくは見たことがある。何人かのフィーメイル・ボディビルダーたちが画面に登場し、自分とボディビルディングとの関係について、まず手みじかに語る。  理想の状態に近づくため…
2017.2.16
理想主義の炎を燃やしつづけるために
 アレグザンドラ・ペニーが書いた『男の人への、してあげかた』という本は、一九八一年に刊行されてすぐにベストセラーの仲間入りをした。まだベストセラーのリストにのっているころ、ぼくはこの本を買った。ダスト・ジャケットのデザイ…
2017.2.15
髪や肌の色がちがえば、性的エネルギーのありかたも大きく異なってくる、という物語
 『シンデレラ・リバティ』そして『さらば、冬のカモメ』という映画を記憶しているだろうか。どちらも、僕は楽しんで観た記憶がある。この二本の映画の原作小説を書いた、ダリル・ポニクサンの小説『アンマリッド・マン』を、僕は読んだ…
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