882編公開中。 今を映す手鏡のように
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2019.7.19
僕の国は畑に出来た穴だった 3
前回(2) この作品は、『日本語の外へ』「第2部 日本語──ペシミズムを越えようとしていいのか」 に収録されたものです。 3  幼い僕が初めて自分の国というものに気づいたら、その国は戦争をしていた。戦争をしていたという言…
2019.7.19
僕の国は畑に出来た穴だった 2
前回(1) この作品は、『日本語の外へ』「第2部 日本語──ペシミズムを越えようとしていいのか」 に収録されたものです。 2  まだごく幼い僕がふと気づいたら、日本つまり自分の国は勝つはずのない戦争をしていた。勝つはずの…
2019.7.19
僕の国は畑に出来た穴だった 1
この作品は、『日本語の外へ』「第2部 日本語──ペシミズムを越えようとしていいのか」 に収録されたものです。 1  僕はいま一枚の写真を見ている。八十センチ四方ほどの大きさにプリントされた、黒白の航空写真だ。ニメートルほ…
2018.12.10
オリンパス・OM-2N
縦書き
 今回の四点の作例のうち一点は、僕自身を撮影した写真だ。僕が自分で撮った。一昨年の秋まで二十年も住んだ五丁目の家の、洗面台の大きな三面鏡の中央の鏡は、縦も横も充分にサイズのゆとりがあり、たとえばそこに映る自分を写真に撮っ…
2018.12.7
ミノルタ・SR-T101
縦書き
 外付け式の露出計といっしょに、ミノルタのSR–1を買ったのが半年ほど前だ。SR–1には前期型と後期型があるようだ。外観における両者のもっとも大きな違いは、後期型には外付け式露出計の脚を差し込むブラケットが、ボディ上部前…
2018.12.5
リコー・XR6
縦書き
 女性の脚がある光景の写真は銀座で撮った。歩道を歩いていたらこの光景が見えた。だから僕はそれを写真に撮った。西欧の白人女性の脚だと断定していい。見事な出来ばえの脚だ、と多くの人が思うはずだ。僕もそう思う。  この一対の脚…
2018.12.3
コニカC35
縦書き
 コニカC35が発売されたのは、昭和四十三年だという。その頃の僕は、どうやら大人になっていた。しかし、昭和四十三年とだけ言われても、思い出す時代のディテールも実感もほとんどない。西暦になおして一九六八年とすると、自分の年…
2018.11.30
ニコン・ニューFM2
縦書き
 ニコンのニューFM2を僕が手に入れてから、十年になるだろうか。なぜ買う気になったのか、いまはもう記憶していない。自分で使う一眼レフはOM–1にきまっていたから、なにか違うのも使ってみようか、という程度の気持ちだったよう…
2018.11.28
ヤシカ・エレクトロ35MC
縦書き
 ヤシカ・エレクトロ35というシリーズのなかの、このMCという機種を、僕は一年前に初めて見た。中古写真機店のガラス・ケースのなかにあり、値段は四千円だった。シャッター羽根のあいだに油がにじみ出てくっつき、シャッターは作動…
2018.11.26
ペンタックス・スーパーA
縦書き
 夏の終わりも近いある日の午後、僕はペンタックスのスーパーAという一眼レフを持って、撮影散歩に出た。スーパーAのなかに三十六枚撮りのリヴァーサルを一本、そしてポケットのなかにさらに二本。歩く時間はせいぜい三時間だから、こ…
2018.11.23
ミノルタXG-E
縦書き
 先月号ではニコンのFGについて僕は書いた。五月のある晴れた日の午後、多摩川の東側に位置する小田急線の各駅停車駅いくつかの周辺を、僕はFGで写真を撮りながら歩いた。どの駅の周辺でも、駅を中心にして線路の両側に商店街があっ…
2018.11.21
ニコンFG
縦書き
 F3。FA。FM。FM2。FE。FE2。自分が使うニコンという意味で、以上の六機種があれば僕には充分だ。いまのところまだないのは、FAとFEだ。その代わりに、FGそしてFG–20という二種類のニコンを、僕は中古で手に入…
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