700編以上公開中今を映す手鏡のように
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2018.6.18
英文字は急速に日本語になりつつある
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〈書評〉キャサリン・A・クラフト著 里中哲彦編訳『日本人の9割が知らない英語の常識181』  日本人の9割が知らないという英語の常識が、181項目も説明されている。常識を知らなければ、その英語は間違いだらけだ、ということ…
2018.6.15
モカを飲んだらその歴史も知ろう
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〈書評〉旦部幸博著『珈琲の世界史』  日が少しだけ長くなった冬の午後のひととき、コーヒーを飲みながらコーヒーの世界史について一冊の平明な本を読んで楽しむ、ということを僕は思いついた。  思いついてさっそく実行に移した結果…
2018.6.13
消えた東京はゼニ・カネのために消えた
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〈書評〉富岡畦草、富岡三智子、鵜澤碧美著『変貌する都市の記録』  写真に撮られた場所はまだあるだろう。しかしその場所にかつてあった建物、建造物、人、自動車など、もはやいっさい、どこにもない。どこへ消えたのか。1950年代…
2018.6.11
食事も酒も論理でつながれている
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〈書評〉石田千著『箸もてば』  題名の『箸もてば』とは、自分で作った食事を、さあ、食べるぞという瞬間、あるいは、いま食べているさなかのことだ。食事という論理の筋道の、ちょうど中間だ。  物事には順番がある。順番とは、言う…
2018.6.8
人生を自分で考えるための材料集
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〈書評〉竹信三恵子著『正社員消滅』  当時の私は「正社員」ではなく、ただの会社員だった。と、この本の著者は、はじめに、と題した短い文章のなかで書いている。当時とは、著者が新聞社に入社した、1970年代の後半だ。  もっと…
2018.6.6
バブルは消えたのか、目の前にあるのか
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〈書評〉永野健二著『バブル 日本迷走の原点 1980—1989』  日本におけるバブルの起点は一九八六年だという。当時の働き盛りの日本人男性が四十六歳だったとすると、彼らが社会的な第一線をしりぞいてすでに十数年が経過して…
2018.6.4
映画には「消えた東京」が残っている
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〈書評〉宮崎祐治著『東京映画地図』  ひとりの読者として見当をつけるなら、1500本くらいだろうか。これだけの数の日本映画のなかに、東京でロケーション撮影された場面を見つけ出し、短い文章とイラストレーションによって描いた…
2018.6.1
ふたとおりの恐怖がやがてひとつになる
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〈書評〉東京大空襲・戦災資料センター監修 山辺昌彦・井上祐子編『東京復興写真集 1945~46 文化社がみた焼跡からの再起』  アメリカ軍による日本全土への空爆が激しさを増していた1944年の秋に僕は東京を逃れて祖父の家…
2018.5.30
知らなかった東京が浮かび出てくる
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〈書評〉佐藤洋一著『米軍が見た東京1945秋 終わりの風景、はじまりの風景』  昭和20年、1945年。8月にはアメリカ軍は広島と長崎に原爆を投下した。それ以前から日本全土への空爆は熾烈をきわめた。攻撃作戦を完遂するにあ…
2018.5.28
読まなくても本質に触れた気持ち
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〈書評〉岸本佐知子、三浦しをん、吉田篤弘、吉田浩美著『「罪と罰」を読まない』  ドストエフスキーの『罪と罰』と言えばつうじた時代がかつて日本にあった。いまではつうじないだろう。なんですかそれ、と訊かれてそれで終わりだ。た…
2018.5.25
巨匠と名優の軌跡の合流を読む幸せ
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〈書評〉グレン・フランクル著 高見浩訳『捜索者 西部劇の金字塔とアメリカ神話の創生』 『捜索者』という題名のこのノンフィクションを読んでいく読者が次々に体験する発見は、『捜索者』というおなじ題名のアメリカ映画に向けて、す…
2018.5.23
姿を隠したままの存在に気づこう
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〈書評〉朝日新聞出版編『復刻アサヒグラフ昭和二十年 日本の一番長い年』  とっくに姿を消していまはもうない『アサヒグラフ』は、1923年、大正12年に、驚くべきことに無休の日刊タブロイドとして、創刊された。多くの写真に説…
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