釈迦の灰が奉ってあるところ

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●10/2〜10/8

 五重の塔を支える心棒のような柱のいちばん下に、釈迦の灰を収めた容器が、置いてある、とは言わないだろう。もっとも無難なところでは、奉ってある、ではないか。日常生活という、凹凸の激しい、隙間の縦横無尽にある時空間の底は、いわゆる日常語によってびっしりと敷きつめられている。この課題文にある「奉ってある」という言葉は、そうした言葉のひとつだ。英語で言おうとしたとき、そんな言葉の英語による蓄えなど、どこにもないことに気づく。

「釈迦」はBuddhaだ。そして「灰」は、the ashesとなる。だからそれをareで受けて、「奉ってある」はenshrinedと言えばそれでいい。ぜんたいは英語例文のとおりだ。

片岡義男の Answer:where the ashes of the Buddha are enshrined

(毎週月曜更新|『英語で言うとはこういうこと』角川oneテーマ21、2003年所収)


2017年10月2日 00:00