言い訳の種もつきた

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●2/27〜3/5

 「言い訳の種」という言いかたのなかの、「種」が難しい。英語でなんと言うのだろうか、などとは考えないほうがいい。ある程度の説得力のある言い訳をするためには、言葉数を必要とする。かなりの数の言葉を言い訳として紡いでいくにあたって、紡ぎ始めるときの芯になるようなもの、それが「言い訳の種」なのだろう。要するにそれはぜんたいとして言い訳なのだから、「の種」は省略して考え、「言い訳」だけにしておこう。そしてそれはexcusesだ。複数にするのを忘れずに。

 日本語の課題文では、言い訳の種が「つきた」と完了形になっている。英語でもこのとおりの時制で言うことはたやすく可能だが、例文のように現在進行形にしておいたほうがいい、と僕は思う。「つきた」とは言うけれど、種がほんとになにひとつなくなったわけではなく、考えればさらにいくつかは浮かんでくるはずだ。だから正確には、種が尽きようとしている、という状態だ。この状態を例文の言いあらわすと、現在の状態が動きをともなって表現される、という英語らしさがそこに生まれる。

片岡義男の Answer : I’m running out of excuses.

(毎週月曜更新|『英語で言うとはこういうこと』2003年所収)

 


2017年2月27日 05:30