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評論・エッセイ

明日もたどる家路

何点かの写真を連続させてひとつのフィクションを作ることが出来る。ここにある十六点の写真〔ページ末参〕は、1から16まで連続させることによって、家路というフィクションになっている。自宅の最寄り駅を出て駅周辺の商店街を抜けていき、やがて住宅地に入ってそこをさらに歩き、駅からの合計で徒歩十五分で自宅、というような設定だ。最後の場面は、自宅の部屋のなかで夜も更けていくところが現実の場面を使ってフィクションとして提示してある。
横置きの写真で統一して、全部で三百点、タイトルは『家路』という写真集は、かならずや成立するはずだ。三百点…

『東京22章──東京は被写体の宝庫だ。』朝日出版社、2000年所収

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