アイキャッチ画像
日本人なら誰もが知っているあの曲は、海を越えてカバーされていた
なぜか聴くと長方形をイメージする曲 「荒城の月」という歌のオリジナル、つまり後年に山田耕筰が編曲したのではないほうは、Bマイナーの八小節で、僕はこのメロディからおなじかたちの長方形ふたつを想像する。子供の頃からそうだ。初…
[エッセイ]  2018年11月9日 00:00
アイキャッチ画像
ジープが来た日
この作品は、『日本語の外へ』「第1部 アメリカ──遠近法のなかへ」 に収録されたものです。  猛暑、と新聞もTVも呼んだ日の夕方、ふと入った書店の棚に、『ジープ 太平洋の旅』(ホビージャパン)という本を僕は見つけた。その…
[エッセイ]  2018年7月13日 00:00
アイキャッチ画像
姿を隠したままの存在に気づこう
〈書評〉朝日新聞出版編『復刻アサヒグラフ昭和二十年  日本の一番長い年』  とっくに姿を消していまはもうない『アサヒグラフ』は、1923年、大正12年に、驚くべきことに無休の日刊タブロイドとして、創刊された。多くの写真に…
[エッセイ]  2018年5月23日 00:00
アイキャッチ画像
塩田も遊園地も…絶滅の景色が浮かぶ
〈書評〉今尾恵介著『地図で読む昭和の日本』  明治時代の終わり近くに整備が進み、平成に入っても続いていた日本国家の営みのひとつに、国土地理院が発行している一万分の一縮尺の地形図がある。地形はもちろんそこに記録されているが…
[エッセイ]  2018年4月16日 00:00
アイキャッチ画像
父親と息子のハードボイルド人生
 スティーヴン・ハンターのペイパーバックが八冊、今回の写真のなかにある。アール・スワガーという男性と、その息子であるボブ・リー・スワガーを主人公にした、時間軸と物語が父と息子の二代にわたる、たいそうラギッドにハードボイル…
[エッセイ]  2018年3月23日 00:00
アイキャッチ画像
ひき続きダン・J・マーロウを読む
 今回はまず写真について説明しておこう。横にならんでいる三冊のペーパーバックのうち左端にあるのは、僕にとっての最初のダン・マーロウとなった、『死を賭けて』の一九六二年に刊行された初版だ。かつて僕はこれを持っていたし、読み…
[エッセイ]  2018年2月16日 00:00
アイキャッチ画像
「グレーテスト・ヒッツ」
 昨年の夏、真夏日の夕方、僕はひとりで新宿を歩いていた。新宿駅の南口から道を渡り、サザン・デッキとかいう通路をその奥に向かいながら、僕の頭のなかには、とりとめなくいろんなことが浮かんでは、消えていた。前後の脈などまったく…
[エッセイ]  2018年2月7日 00:00
アイキャッチ画像
「ワンス・アポナ・タウン」
『ワンス・アポナ・タウン』というノン・フィクションは、二〇〇二年に刊行されたボブ・グリーンの作品だ。次の年にペーパーバックになったのを、僕は今年の春に手に入れた。ワンス・アポナ・タイム(昔々、あるとき)という定型の言いか…
[エッセイ]  2018年1月26日 00:00
アイキャッチ画像
古き佳きアメリカとはなにか
 ここにあるのは一九四一年のフォードの新車の広告だ。当時の雑誌に掲載されたものだが、この頃の雑誌広告の世界では、写真ではなく人が描いた絵が、グラフィックスの中心だった。カラー写真が広告に盛んに使われるようになったのは、戦…
[エッセイ]  2017年11月23日 00:00
アイキャッチ画像
あなたの家の赤い屋根
 一般常識のテストで正解を取るのは、ひとつに固定された理解のしかたを、自分もまたなぞることだ。ほんとうはなにも知らない人にとっての、そう教えられたからそう答えておくという種類の、まったく形式上の出来事だ。そしてその形式の…
[エッセイ]  2017年8月23日 00:00
アイキャッチ画像
ご飯のおかずが、ご飯
「こうしておいしい料理を次々に食べて、ワインの酔いもほどよくまわってくると、頭のずっと奥の片隅に、気がつくとふと立ち上がっているのは、学生時代の記憶なんですよ。そういう年齢にさしかかってるのかなとも思いますけど、学生時代…
[エッセイ]  2017年8月21日 00:00
アイキャッチ画像
拡大にまきこまれた
 水田稲作の村落から始まった、あくまでも個々の現実に則してものごとを考え解決していくという方針は、外から入ってくるもののうち、都合のいいところだけ採り入れてつなぎ合わせていくという、おなじく現実的な方針と合体した。たとえ…
[エッセイ]  2017年8月15日 00:00
1 2 3