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今日のエッセイ|東京はバスの街|バス・ルート

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今日はなんの日|9月20日|片岡義男エッセイ365| バス・ルート

 今日は113年前(1903年・明治36年)、初めて営業バスが走った「バスの日」(日本バス協会制定)。京都の堀川中立売ー七条駅、堀川中立売ー祇園間で、二井商会による乗り合い自動車の運行が始まりました。

 ただし、乗客は4名と少なく、翌年には経営難で営業を停止してしまったため、2年後に走った広島・横川の12名の乗り合いバスを正式とする説もあるようです(バスの法的な定義は”11人以上が乗れる車”なのだそう)。いずれにしても当時は、乗り合い馬車との競争も激しく、大正に入るまではなかなか継続的な営業は難しかったようです。

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大正時代、東京市内を走るバス。「円太郎バス」の名で親しまれた。

 東京では、1923年(大正12年)の関東大震災で路面電車が壊滅したため、東京市が急遽バスを導入したのが普及の大きなきっかけとなりました。フォード社にT型フォードのシャーシを発注、幌を架装した車が「東京駅~巣鴨」と「東京駅~中渋谷」の2系統で44台、2ヶ月後には800台が市内を走ることになりました。当初はあくまで路面電車復旧までの代替手段の予定でしたが、自動車大衆化のタイミングと重なり、そのまま定着したのが現在の「都営バス」です。

 都内のバス会社は、小田急、京王等のグループ会社を一つと数えても20以上。全国のバス停が検索できる「バスマップ」で東京の「バス・ルート」の地図を眺めてみると……

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 片岡さんの言う通り、バスが走り回っています……

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 ズームアップしてバス停を選択すると、該当路線が緑色でガイドされ、最寄りのバス停からどんな街まで移動できるかがすぐわかります。「バス停検索」(「青い森ウェブ工房」が2010年の国交省データをもとに運営)で都内のバス停の数を数えてみると、およそ9500ありました。

 「東京のあちこちをただ見るということのほかになんの用もない状態で、千三百をこえるルートのひとつひとつに乗ってみたら、これは相当に面白いはず」(「バス・ルート」)。

 ルートひとつひとつはさすがにちょっと大変そうですが、30年前には思いもよらなかった地図やサービスが、WEB上に揃っています。秋の東京、お住いの方も、遊びに来られる方も、バスでおでかけ、いかがでしょう。

今日のリンク

写真でたどる日本のバスの歴史|日本バス協会:いろんなバスが、スクロールでするする見られます。


「地球バス紀行」公式サイト|BS-TBS:オンエア内容に合わせてサイト内で連載されている271回分の旅行記が充実!

2016年9月20日 09:00